心の底では、その先生が嫌い。

前回の続きである。先生に対して、自分を抑えて無理をして「良い子」を演じていた子の話の続きである。
 
ある日その担任の先生が「今日から担任の先生は替わります」と言った。その子はそのときに何か心が楽になった

 
そしてその子は次の担任の先生にも同じように無理をして「良い子」を演じようとした。すると次の担任の先生は

「そんなことをしなくてもいいのよ」と言った。
 
その子は「えー?」と驚いた。「しなくていいの?」とびっくりした。
 
その子は、小学校を卒業したあとさらに心が楽になった。その子は中学校に入って「自分は、あの先生は嫌いなん
だー」と気がついた。
 
するとその先生が決して自分のことを考えてくれては居ないことにも気がつき出した。
 
ある日、登校時に突然強い雨が降り出した。制服が濡れてしまった。ほかの生徒は家に帰って濡れた制服を変えて
登校した。しかしその子はそのまま塗れて登校した。
 
先生に「塗れているわね」と言われた。しかしその子は「大丈夫です」とだけ答えた。
 
先生はたとえば「体操着に着替えてきなさい」と言うようなことは言わなかった。その子のことを考えていれば、

そう注意をしてあげたろう。
 
次々とそういうことに気づき始めた。