こわいものがあると決め込まない。(『自分に負けない生きかた』)

『自分に負けない生き方』より

「自分にこわいものがあると決めてはいけません。」「問題は解決できる」
 マサチューセッツの海岸に、長い間借り手のつかないコテージがあった。明かりをもった幽霊が出ると思われていた。
 やっと一人の女性がそこを借りることになった。しかし真夜中になるとぎらぎらする光と、白い人影が暗闇のなかを近づいてくる。そこで彼女は白い人影に向かって歩き続けた。
 そして突然彼女の手は、長い姿見にぶつかった。
 白い人影は、ナイトガウンを着た彼女自身の、鏡に映った姿。そして光は灯台の光が部屋の中にさし込んでいただけだった。

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