64. き真面目な人は真に愛されない(『自分に気づく心理学』)
人間は安心感がなければ甘えることはできない。見捨てられる不安がある限り人は甘えることはできない。俗にいう手のががらない子、よくお手伝いをするよい子はいつも見捨てられる不安があったのである。あるいは自分を保護してくれている人のど機嫌をいつも恐れていたのである。遊んでいる時も、お手伝いをしている時も、食事をしている時も。
甘えることのできなかった子は、そのままき真面目な大人になっていくことが多い。き真面目にしている限り、局囲の好意が期待できるからである。き真面目な大人は、甘えたくても甘えを表現できないで、いつも他人に対して気がねしていることが多い。
それは今述ぺた如く、き真面目な大人には安心感がないがらである。彼らは対人関係において安心感がない。依存心がつよいがら周囲の人の好意を必要とする。しかし自分の甘えを表現したら、その好意を失うと思っている。だがら甘えを表現できない。
この人は自分を見捨てることがない、という安心感を持った時、人は甘えを表現する。だが、甘えることはみっともないことと、き真面目な人は思っている。そして栢手に見捨てられたくなければないほど、その甘えの表現をさしひかえる。