心の免疫力 「先の見えない不安」に立ち向かう
免疫の研究は1960年ごろに画期的な研究が発表されて以来、
急速にたくさんの研究が発表されてきました。
その後ハーバード大学のワイドナー図書館にこもって関連の研究を調べていましたが、
あまりの量の多さにとても調べきれないと思って、
もっとも信頼の置ける著作をいくつか見つけだし読みました。
1960年ごろ以来の研究は無数にありますが、ほとん新しいものはありません。
「ストレスを避けることが健康を保つ秘訣である、と従来は信じられてきた。だがストレスを乗り切る性格を発達させることが大事だ」と言う主張です。
「心身科学の発達により、免疫系は人の精神状態からも大きな影響を受けていることが分かった。良好な精神状態であれば免疫機能は高まり、健康な生活も送れるはすだ」と言う研究は多い。
心の健康と体との関係があることは色々な研究で明らかになってきたが、
心の健康が、体の健康に深く関わっていることを理解することも重要です。
心から引き上げられた重荷は、また体から引き上げられた重荷でもある。
自分が自分を理解する必要が第一です。
人に優越したい、依存心から人の好意だけで自分を守ろう、そうした生き方をやめるだけで様々な薬を飲まなくてもいい生活を送れる。
過労死する人などは、いくらでも違った生き方はあるのに、一つの生き方に固執する。
エリート・コース一直線などという人が些細な失敗で自殺する、うつ病になる。人間の生き方などいくらであるのに、エリー官僚以外の道なしと思っている。ストレスから癌になり、うつ病になり、自殺する悲劇の人もいる。
自分の適性を一つと決めない。
神経症者は、自分を決めたがる。「私は対人恐怖症です」というが、
対人恐怖症について何も理解をしていないことがある。
多くの中の一つの価値を、唯一の価値であるかのごとく思い込むのをやめる。
企業戦士と言われて、燃え尽き症候群になる人がいる。心の支えが企業での業績しかない。
自分には色々な面があるので、多くの中の一つの価値を唯一の価値であるかのごとく思い込んでいただけなのだ、と気が付けば良い。
カーソンと言う人が幸運をつかむ知恵の一つとして「みつけだす」と言うことを言っている。いままで気がつかなかった自分の隠れた面に気がつくこと。
あなたは自分の見方を知らない。
小さい頃叱られたとおりの自分だと思っている。
周囲の人も親もたいていあなたを否定するときに
「あなたはこうだ」と決めて言っている。
そんなことをそのまま受け取ってはいけない。
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人生とは、前向きに
「自分自身を征服する歴史」のこと。
どんな状況でも立ち向かう
レジリエンスのある人の特徴とは?
うつ病者とは、自分を偽って
生きるのに疲れた人のことをいう。
「受け身の人」の人生は
なぜうまくいかないのか?
自分のために、「自分の憎しみ」を
捨て去れるかにかかっている。
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出版社 : PHP研究所 (2021/9/15) PHP新書
発売日 : 2021/9/15
言語 : 日本語
新書 : 320ページ
ISBN-10 : 4569850456
ISBN-13 : 978-4569850450