自分をいちばん幸せにする生き方

自分をいちばん幸せにする生き方

「起きてしまった」ということは受け入れる、時には不幸を受け入れることである。
不幸を受け入れれば過去から解放される。
「不幸を受け入れる」とはシーベリーの言葉である。この本ではこの言葉の素晴らしさを考えた。
これは人類の知恵が詰まった様な言葉である。

自分の人生は失敗の連続であったと劣等感を持ち、不幸な人がいる。
しかし違う。失敗の連続によって不幸なのではない。
人からよく思われたい、人に良い印象を与えたいという依存欲求で不幸なのである。
自分の価値が他人から評価されることに頼れば頼るほど、傷つくことが多くなる。

人が言った何気ない一言で心が深く傷つくことがある。
人の言った些細な一言で怒りを感じる。相手のちょっとした態度で不愉快になる。
その様に怒りを感じたり、不愉快になるのは、その言葉で自分の価値が否定されたと感じるからである。
そして怒りから相手を責める。その怒りが直接表現されないときには内にこもって不愉快になる。
さらには進んで憂鬱になる。そして自分が憂鬱になった原因は相手だと思う。
しかし不愉快になった本当の原因は、相手の態度や言葉ではなく、自分の心の中にある。

つまり自分の価値を他人の評価に頼る心の姿勢である。
その心の姿勢こそ日々の不愉快の本当の原因なのだが、それに気がつかない。
「自分の価値が他人に頼れば頼るほど、自分を卑しめる機会が増える。」
(註;Nathan Leits, Depression and Masochism, W.W.Norton & Company, Inc., 1797, p.95)

長いこと努力しても幸せになれない人は、自分の不幸の原因を間違って解釈している場合がある。
この本では不幸の本当の原因は何なのかを考えた。 [14/09/20]

出版社: 三笠書房 (2014/9/22)
ISBN-10: 9784837982906
ISBN-13: 978-4837982906

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