いつも「自分」だけ責める人<br>被責妄想は「うつ」の前兆

いつも「自分」だけ責める人
被責妄想は「うつ」の前兆

私はよく「被責妄想」という言葉を使う。
実際には責められていないのに、相手から責められていると感じてしまう心理である。

小さい頃から怒られる、叱られる、責められるということだけで育ってきた人がいる。
そうすれば大人になっても周囲の人が何かを言えば「また私を責めた」と感じて不思議ではない。
ある人が自分自身のことを「あーどうしてこんなことをしてしまったのだろう」と
後悔していても、その言葉はこちらを責めていると受け取ってしまう。
被責妄想の人にとっては励ましの言葉も責める言葉に変わる。

さらに人の不機嫌に怯える。
それは人のマイナスの感情は自分に責任があると思うからである。
また相手が不機嫌になると、それは「自分を責めているからだ」と解釈する。

私は、被責妄想は現代の病理だと思っている。
この本はその被責妄想の症状と原因と解決を考えた本である。[10/09/12]
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好意から助言やねぎらいの言葉をかけたのに、
腹を立てる人、喧嘩腰に身構える人がいる。

「自分が責められている」と思い込んでしまう「被責妄想」の病理と改善策を、
人間心理の専門家がやさしく解き明かす。

「被責妄想」を克服すればコミュニケーションはうまくいく
「みんなが自分を責めたてている」という誤解
愛なき幼児期に縛られたままの心
不安から逃れようと攻撃的になる心理
プレッシャーで才能を潰さないための方法
自己防衛で疲れきった心は癒しを求めている
「被責妄想」から「うつ病」にならないための3ステップ

出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010/9/10)
ISBN-10: 4047102547
ISBN-13: 978-4047102545

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