加藤諦三の言葉 第197回 [2005/02/24]

  ムダに戦いすぎたツケ
『自信と劣等感の心理学』(p.171−p.172)
(大和書房)

 無気力には見えないけれども、でも幸せではないように見えるという人がいる。いつも不安そうに動き続けている 。
 落ち着きがない。そういう人は幸せ強迫症の人である。
 幸せにならなければと焦っている。でも幸せ強迫症の人は自分のためのエネルギーのない人である。自己実現のエ
ネルギーがない。
 それに対して憎しみのエネルギーがものすごかったりする。だから活発に動き回っているけど元気とは言えない。
 元気というのは落ち着いて楽しい生活をおくっている人たちのことをあらわしている言葉である。そして幸せ強迫
症の人はやがて燃え尽きる。
 燃え尽きてしまえば、いまからでもできるのに「もう、遅いよ」と思う。それを実行する気力がもうない。
 そして原因不明の微熱などに苦しめられる。
 燃え尽きた人は、戦いすぎた人である。しかし、その闘いは自己実現のための闘いではなく、人から賞賛を得るた
めの闘いであり、人を見返すための闘り、不安との闘いであった。



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