モラル・ハラスメントの心理構造

モラル・ハラスメントの心理構造

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パワハラやセクハラと違ってモラルを持ち出して相手をいじめる人がいる。
「あなたのために」と言うことで、自分の我が儘な要求を通す人がいる。
「子どものために」と言いながら、自分の愛情飢餓感を満たしている親がいる。

最も望ましい親は子どもを愛している親である。
次は子どもを愛していないが、そのことを知っている親である。
最悪は子どもを愛していないのに、愛していると思っている親である。
最悪よりもっと酷いのは、子どもを情緒的に虐待しながら、子どもを愛していると信じ込んでいる親である。

彼らは、自分は子どもを愛している「愛の人」と思っているが、実はサディストである。
それはカレン・ホルナイのいうサディズム的愛である。フロムのいう好意的サディストである。
そんな親が今の日本には沢山いる。
そしてこれは親子関係ばかりでなく、夫婦関係でも同じことである。職場にもいる。公の場にもいる。

それがこの本で言うモラル・ハラスメントである。
モラル・ハラスメントをする人が持ち出してくる言葉は常に「あなたのため」というモラルである。
この「あなたのため」という言葉は相手の心を縛り、相手を支配するための言葉である。

それは相手の心にかける手錠である。

「家族のため」というモラルにしがみつくサディストの親がいる。
同じ様に「あなたのため」というモラルにしがみつく多くの人々が職場にも学校にも公共の場にもいる。
モラル・ハラスメントをする人は、自分が「愛」と思い込んでいたのは、サディズムが変装した姿であると理解出来ない。
自分は相手を愛しているのではなく、相手をサディズムで支配していたのだということが理解出来ない。

フロムは「非利己主義」の親について次の様に述べている。
彼らは「徳と言うマスク」を被って、子どもに生きることがイヤになるように教えている。

日本の今の子どもは元気がない。[13/07/10]

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あなたは誰かに、巧妙に心を傷つけられていないだろうか。見えない暴力=モラル・ハラスメントを解明し、生きる力の活性化を促す!

加害者にも、被害者にも、第三者にもそれと理解できない、モラル・ハラスメント。「あなたのため」というモラルにしがみつき、相手の心に手錠をかける。自分が素晴らしいことをしているつもりで、実は相手の心を引き裂く。相手を愛しているのではなく、相手をサディズムで支配する。このようなモラル・ハラスメントをする人たちの心に潜むものとは何か―。その恐ろしい実態を解明し、どう向き合い対処すべきかを説く。

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2013年6月に刊行された「モラル・ハラスメントの心理構造」を改題し、文庫化した『モラル・ハラスメントの心理』もあります。

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