「正義」と「憎しみ」の構造</br>オサマ・ビンラディンは十六歳の少年だった!?

「正義」と「憎しみ」の構造
オサマ・ビンラディンは十六歳の少年だった!?

<解説>
オサマ・ビンラディンの死について (2011年5月)
第1回 テロリスト達の表現について
第2回 死を愛好する傾向
第3回 人生の負担を前にして、人は?

世界でもっとも淋しい男―それが、ビンラディンだ!
簡単に言えば、テロリストが罹っている心理的問題は、
「衰退の症候群」なのである。もし人々がこの解釈を
誤り、テロリストに負けるようなことがあればそれは
人類が衰退し滅びていくときである。
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2001年9月11日に勃発した“米国中枢部同時テロ”は、世界に大きな衝撃を与えた。
そして、事件発生からつい最近まで、各国のメディアは、総力を挙げて同事件の報道を続けてきた。

だが、今日に至るまで、
同事件の本質的意味については、何ら解明されていないのではないだろうか?

本書は、こうした問題意識にたった著者が、心理学の専門家として、同事件の首謀者と目されるオサマ・ビンラディンの深層心理にメスを入れることによって、事件の本質に迫ろうとしたしたものである。

オサマ・ビンラディンとは一体どんな人物なのか?
これは、本書に詳しく書かれているが、その一端を申しあげれば、
世界を震撼させた男も、数年前の“オウム事件”や“十七歳の殺人事件”の実行者たちも、あるいは旧くは、“ナチス党員”たちも、
心理的にいえば、母なるものを求めてさ迷う淋しい羊たちなのである。

世界でもっとも淋しい男ーーーそれが、オサマ・ビンラディンだ。

心理の専門家が、
テロリストの心理を理解し、そこから彼らの行動の動機を考えようとする試み。

出版社: PHP研究所 (2002/02)
ISBN-10: 4569620159
ISBN-13: 978-4569620152

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