逆境をはね返す心理学<br>折れない心のつくり方

逆境をはね返す心理学
折れない心のつくり方

人間関係で無理をして消耗する。
能力以上の仕事を引き受けて、頑張って働いてヘトヘトになる。
そうしてだんだんと生きるのが辛くなる。
「どうしよう、どうしよう」と迷って何もしないうちに何でもないことが凄いことになる。

生きている以上トラブルは起きる。生きているのに何もないということはない。
トラブルは空気のようなものである。
従って大切なのは「こと」が起きたときの対処の仕方である。
起きたことへの対処で、起きたことの大きさは全く違ってくる。
命に関わらないことなのに、命に関わることに思えてくる。そして「もう駄目だ」と絶望する。
そういう人には何か生きられないことが、それ以前にあった。セリグマンの言う学習性絶望感である。
どこかで「自分にはできない」ということを学習してしまったのである。

しかし実は「できる」。
実際には多くの人は対処能力がある。しかし本人がないと思いこんでいるだけである。
私はそれを無能力妄想と呼んでいる。
多くの人が無能力妄想でどれだけ自己実現の機会を失っているか分からない。
苦しみの本当の原因は、自分の心の姿勢であるにも拘わらず「あいつのために」苦しんでいると思えば、
いつになっても苦しみから逃れることは出来ない。

この本で取り扱っているハーディー・パーソナリティーという概念や、ACE性格という概念などは、
「生き方学」そのものではないが、「生き方学」に近い。
これらのことをしっかりと学べば、全て解決するというものではないが、逆境を乗り切るために多少は役に立つ。
この本は、逆境に強い人になるためには「どうすれば良いか?」を書いたものである。 [10/09/05]
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逃げているだけでは、問題は大きくなるばかり。

苦しみの本当の原因を突き止め、
それを乗り越えるにはどうすればいいのかを説く。

出版社: PHP研究所 (2010/9/2)
ISBN-10: 4569791263
ISBN-13: 978-4569791265

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